地震や洪水などの地域限定ではなく、コロナは地域差こそあれ日本をいや世界全体に影響がありました。へこたれそうになりながらも、持ちこたえてきたのも人とのかかわりあいがあったからこそです。
【 目次 】
さらなる被害を防いだ人と人とのつながり
昔からあった日本独自の相互扶助システム
人は一人で生きていけません。コロナ自粛の中でいちばん感じたことです。
人とのかかわりあいの中で新しい発想が生まれたり、相互扶助があったりと、新たな活動につながりました。
この災害でも明らかになりましたが、「日本は政府や行政が動かない国」です。
だからこそ、今までも住民自治がすすんできました。以前は、「講」という助け合いの機関があったのを聞いたことがあるかもしれません。みんなで積み立てを行い、災害や基金の時に助け合う制度です。また、伊勢参りにみんなで行くときにも使われたので、修学旅行積立金に近い形もあったのでしょう。
実際に日本生命は、滋賀県の多賀大社の講からヒントを得たといいます。日本有数の保険会社が民間の相互扶助を参考にしているとは、驚きです。
そのくらい、民間での相互扶助がすすんでいたのでしょう。
外国での相互扶助システム
外国では、宗教での擁護や、お金持ちが貧しいものを助ける慣習があります。
イギリスやアメリカではボランティアが盛んです。バザーもよく行われています。イギリス中心とした関係国(カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ合衆国)では、イギリスの影響が強いのでしょうか。日常的に行われるようです。
宗教では、イスラム教は富裕層が貧しい人たちを援助することが推進されているようです。
政府が至らないところは民間で行うのは、以前からどこの国にもあったのですね。
コロナ自粛中に行った助け合い
自粛中には人と人とのつながりの大切さを実感させることが続きました。
個人として行ったこと
助け合うのはいろいろな形があったと思いますが、私はコロナで困窮した方たちへの寄付や、自粛している飲食店へのテイクアウト、元気がなくなった友人たちへのちょっとした声掛けやプレゼントをしました。
個人として受けたこと
もちろん、わたしもいろいろとしてもらいました。
テナントの大家さんからは、家庭菜園のお野菜をいただきましたし、友人からはラーメンセットプラスアルファが届き、おいしくいただきました。
なによりも、声掛けがうれしかったですね。かなり疲労がたまっていたので、癒されました。
会社として行ったこと
会社としては、全学年に受講科目以外も含む全教科のオンライン授業を開放し、プリントも配りました。すべて弊社が負担してます。
そのため、学校休校中でも授業の遅れはありませんでした。
母親ファースト
こどもたちのことも大切ですが、いちばん考えたのはお母さんたちのことですね。
日本のお母さんは、世界一大変です。
それは、世間が求める「母親像」のレベルがとても高いからです。
ただでさえ大変なところに学校休校によるストレスが加わりました。
一部を紹介すると、一日中こどもが家にいること、自分たちは仕事に行かなくてはいけないこと、お昼ご飯の支度が毎日続くこと(とてもストレスですよね)、こどもたちの安全に気を配る必要があったことなどです。言葉だと伝わりにくいのですが、普段以上に大変でした。
ですから、お母さんたちがストレスと感じることはやらない。子供たちにヒアリングして、対処策を考えるとともに、無駄なことはしないと決めました。
学期当初のテキスト類はさすがに取りに来てもらいましたが、それ以外はすべてオンライン、または、郵送でした。
会社として受けたこと
今回のオンライン教育への切り替えは、某社さん抜きではありえませんでした。以前お付き合いがあった会社です。タイミングが合っただけでなく、有益な情報は今後の糧となっています。
また、以前から入っていたZOOMの研究会もすぐにセミナーを開いてくれ、わからないところも逐一答えてくれて、助かりました。
他の業者さんや、地元の商工会さんも快く協力してくださいました。感謝しきれません。
これから人付き合いを始めようとしている方へ
コロナだけでなく、災害や災難などでも助け合いが必要になってくるでしょう。
ここで問題になるのは、「地域や身近な人との人付き合い」です。単身や若い世代や仕事一筋で来てしまった人たちは、これから人間関係を築くのもおっくうになるもの。なにより、どういう人間関係がいいのかがさっぱりわからないと思います。
また、地域づきあいを煩わしく感じる方もいるでしょう。
そんな方は、まず、地域行政のSNSとつながってみてはいかがでしょうか。フォローすれば情報が入ってきます。行事案内もあります。自分が興味のあるものに参加するのも一手です。そこが自分に向いていればそのまま続けてもよし、向かなければ他のイベントを見てみるのもいいでしょう。
そうやって、少しずつ馴染んでいけば、いつの間にか助けてくれる人たちが増えていきます。