新型コロナウィルスは多くの業界に影響を及ぼしていますが、特に、医療業界は深刻です。医療従事者にきちんとした報酬がでることを願っています。
【 目次 】
患者が減り、経営難に
コロナウイルスの影響で、病院からは患者、特に高齢の患者が激減しました。
通院するごとに暇そうな高齢者の多さに辟易していた身にとっては、ある意味快適でしたが、病院経営には深刻な影響を与えていました。
患者数が減ることで経営を圧迫し、人件費や設備費を削る病院が多くなったのです。
そうでないと、病院自体を存続することができない。そんな事態に陥っています。
下の記事にもあるように、看護士のボーナスがでない、人員削減の病院も複数出てきました。
医療従事者は専門職なので、「人員を補充しておしまい」というわけにはいきません。
せっかく育った職員を切るのは相当痛いと思いますし、治療を受ける側にとっても大打撃です。
医者が金持ちだったのは、昔の話
このような話題になると、必ず出てくるのが、「医者は金持ち説」です。
SNSでは医者をやり玉にあげているのをときどき見ることがあります。
そのほとんどが
「医者は金持ち」
「金持ちの子弟が医者になる」
です。しかし、現状は違います。
個人でやっている病院やクリニックの初期投資はとても高い。それを回収するまでの年月が長い。そして、多くのスタッフを抱えることでの人件費も多大です。
また、金持ちの子弟がというものも、中には裕福な方もいらっしゃいますが、大体ちがいますね。医師になりたくてなった、人を助けてくてなったという使命を感じます。
お金でも、訴訟リスクや感染もあり、長時間時間をとられる医師よりも、投資で稼いでいた方がよほど儲かります。
医師になる人は「実直な人が多いのかなぁ」とさえ思うのです。
医療制度の改革を
名医と優れた経営者とは一致しないことがある
「技術や知識が優れた医師=優れた経営者」ではありません。
優れた人はなんでもできてしまうように錯覚しがちですが、分野が異なる複数が優れている人自体あまりいないのです。
現時点では時間をかけてじっくり向き合えば向き合うほど、人数がこなせないために儲かりません。
5分診療はやり玉にあがることも多いのですが、医師一人が対処できることではないのです。
それよりも、制度自体を見直した方がいいのでしないでしょうか。
未病を見逃さず医療費負担を減らす工夫を
今回のコロナ禍で、大したことがないときは医者にかからなくても大丈夫なことが、ある程度はできました。
手術などを後回しにせざるを得なかった人を除き、「コミュニケーションを得る場」として病院を活用していた人は病院に来なくても大丈夫だったからです。
それに加えて「病を防ぐ習慣」も大切なのではと思います。病院が主体となって、地域や自治体におろしていけたらいいですね。
長野県にモデルがあります。