すくサポキッズ

指導歴25年以上のプロが、効果がある学習教材やサポートグッズ、育児情報、親子の余裕のある暮らし方について発信しています。

大学院を出ても使えない人は、●●が原因だった

\読者登録していただけると嬉しいです/

以前この記事を書きました。

「勉強ができていても、基本的なことができないと社会に出てから失敗するよ」という教訓を込めた記事です。

  

sukusapo-kids.hateblo.jp

 

f:id:finesukusapo:20201122214742j:plain

社会性>勉強

勉強ができる人と、社会性のある人を天秤にかけた場合、私は後者を選びます。

 

勉強はやり方さえ正しく教えれば、ほとんどが伸びます。

遺伝的にできない場合を除いてですけどね。

例えば、まったく漢字が書けなかった子や計算ミスが多い子は、タブレット教材で伸びることがあります。

英語が全然できなかった生徒には、文型を覚えることで大幅にできるようになることもあります。

5段間評価の9教科成績合計で、一学期に5以上アップなんてこともざらです。

 

しかし、社会性はそうではない。

持って生まれた性質、幼少時から染みついた習慣はそう簡単に治らない。

そのくらい手ごわいのです。

 

大学院出身で社会性のない人

どの職場でも上司に謝罪を要求した女性

ハローワークからの紹介で、中学英語の講師を採用しました。

地元の進学校から大学、大学院と進んだ女性です。

30代で1回も正規雇用がないのが疑問でしたが、不動産収入で生計が立てられる裕福なご家庭とのことで正社員歴がない、つまりがつがつ働かなくてもやっていけるとのこと。

それまでは、公立小学校の臨時採用で教務補助をしていたとのことでした。

教員免許もあるし特に不安要素もなく、児童英語講師の学習もしているとのこともあり、採用。

本人が児童英語にも意欲があるため、契約している児童英語会社に講師申請をして登録し、こちらで30万円近い教材用意し、与えました。

中学生の指導をしながら、半年かけて児童英語教務を指導して慣れてもらい、ハロウィンパーティーを企画してもらいましたが、ハロウィンパーティ当日すっぽかしました。(苦笑)

 

原因は、ある中学生の質問に答えられなかったこと。

それによって自分のプライドを保てなくなったのです。

 

その中学生の質問は、「動詞のing形の使い分け」でした。

中学校英語では、現在・過去進行形、動名詞、現在分詞で動詞のing形を学びます。

みんな同じing形ですが、使い方や意味が違うので見分けるのが大変です。

みんながわかりにくいから、ある意味出やすい質問なのですが、彼女は明確な違いを生徒に説明できなかった。だから、繰り返し質問されたのです。

そこから、勤務状態が悪くなりました。

日報もいい加減、トイレにこもって出てこない、無断欠勤が続くなと・・・

おまけに、辞表とロッカーのカギは郵送で来ました。

 

あとからお母様が謝罪に来ましたが、聞けば、臨時採用の小学校でも半年ごとに同じことを繰り返していたそうです。

「半年目にストライキ状態となる→校長などが謝りに来る→機嫌を直して職場に復帰→1年間の期限でお払い箱」

これを延々と繰り返してきたそうです。

社会適応性のない人が駄々をこね、雇用側も「どうせ1年間の辛抱だから」と期間だけ採用したということですね。

教えられる子どもたちにとっては、とんでもない教師だったと思います。

 

彼女は「謝罪したら許してやる」というような発言もしていましたが、弊社は謝りに行きませんでした。

だって、謝る理由がないですから。

大学院で英語の勉強をしていれば、中学英語のing形の使い分けくらいわかるはずですし、30代で無断欠勤の繰り返しはありえない。

民間企業では、こんなことしたら解雇です。

それを、辞表提出で辞めるという譲歩をしてもらっただけラッキーです。

解雇と違い、自主退職ならば経歴に傷がつきませんからね。

 

デモ授業で禁句を連発、おまけに喧嘩を売った男性

こちらも地元の進学校を出て大学・大学院に進んだケースで男性の英語講師です。

30代後半で、小説家になるのが夢とのことでした。

志望動機を聞いてみると

「近隣の塾で働いているのだが、授業のコマ数が減ったので」で転職を望んでいるとのこと。

授業のコマ数を減らされる場合は、「この人には辞めてもらいたい」という経営者側の考えがあるので、先にデモ授業を要請しました。

 

その授業内で使った英単語が、

Poop   うんこ
Pee-pee  おしっこ
Slut    売女

はい、終了ね。

「生徒の受けを狙って使った」とのことでしたが、お前はアホかとしか言いようがない。

コマ数を減らされたのもよくわかります。

ついでに「僕はポリシーがあるので、塾長のいうことでも納得できなければ徹底的に争います」は、履歴書を持ってきた先で言う言葉ではありません。

採用相手に喧嘩を売れば採用されないのがわかっていないのでしょう。

 

弊社では、これらの事例に懲りて採用を卒塾生に変更しました。

卒塾生ならば、出自がわかっているので失敗がないからです。

 

大学院出身者は意外と多い

「大学院を出ました」と聞くと、「すごいね」という目で見る方もいます。

しかし、大学院出身は意外と多いものです。

仕事柄、大学院出身者と関わる機会が多いこともありますが、普段関わる人の中にも結構います。

 

今週の日曜日にも、東大大学院に合格した女性とZOOMミーティングしていました。来週頼まれたファシリテータについてです。

同級生にも修士だけでなく博士号取得者が何人かいますし、NZ仲間にも女性で博士号取得者2人がいます。

甥っ子も東大理Ⅱの博士号取得者です。

たくさんの大学院出身者を見て思うのは、成功しているのは学力と社会性を備えた人ということです。

大学院まで出ているのだから、学力はあって当然。

でも、成功は学力だけではならない。

そこがわからないと、弊社がお断りした方たちと変わらないのでしょう。

 

まとめ

大学院出身は意外と多い。

その中で成功している人とそうでない人の違いは社会性の差です。

また、人は学力の高い人ほど他の能力もあると期待します。

その期待を裏切ると、「学歴が高いのに使えない」となるのです。