超音波加湿器に水を入れっぱなしにしていませんか?
それ、NGです。
超音波加湿器はとても便利なのですが、お手入れが必要です。
といっても、そんなに面倒くさくありません。
ポイントは3つです。
超音波加湿器のぬるぬるの原因
超音波加湿器を使っていると、水をあけた際に水タンクの底のほうにぬめりを感じることがあります。
タンクだけでなく、フィルターのあるタイプの製品はフィルターから嫌な臭いがすることがありますよね。
それは、水の中で繁殖した雑菌です。
そのままにしておくと加湿器を通して空気中に噴霧されてしまいます。
もちろん吸い込んでしまうわけですね。
吸い込めば健康被害もありえます。
雑菌の多くは土壌など自然界にいるもので、そのままでは悪影響が少ないものです。
土壌にある細菌などを吸い込むことはあまりありません。
しかし、加湿器を通じて空気中にばらまかれたらどうでしょうか。
空気中に大量にあると肺から人体に取り込んでしまい、肺炎などを引き起こします。
赤ちゃんや高齢者は特に要注意。
健康のための加湿器が、病気の原因になるのは避けたいですね。
レジオネラ菌に要注意
雑菌の中で特に注意したいのがレジオネラ菌です。
温泉施設などで流行し、高齢者では死者がでることもあります。
温泉内だけでなく、外の循環装置揺らいで患者が出ることもある手ごわいものです。
友人の義兄がそれで亡くなったこともあり、注意が必要だなと強く感じています。
菌に神経質になるのもそんな背景があるからです。
ぬめりの主原因 ロドトルラ・ムシラギノーサ
ぬめりの多くは、赤色酵母のロドトルラ属の菌です。
ロドトルラ属には複数種類がいますが、特に一般住宅では「ロドトルラ・ムシラギノーサ」が見られます。
この菌は加湿器だけではなく、家の中の湿気のある所にはどこでもいます。
風呂場では、シャンプーやコンディショナーのボトル、せっけん箱、風呂おけや蓋など。台所では、シンクや三角コーナー、食器乾燥かごの水受け皿などです。
繁殖時に赤色の色素を持つカロテノイドを発生させるので、赤っぽく見えるのですね。
このロドトルラ・ムシラギノーサはあっという間に繁殖し、湿気のあるところならいつでもどこでも蔓延します。
ですから、加湿器のタンクの中で発生してもおかしくないのですが、シンクや三角コーナーの底に発生するぬるぬる菌を吸い込み続けるのは避けたいですね。
水は毎日交換
タンクの水は毎日交換してください。
交換時にタンクに少量の水を入れてフタをし、振り洗いして水を捨てます。
弊社の場合、深夜から午前中は使いませんので、水をいったん捨てて、ざっと水洗いしたあとに乾燥させておきます。
フィルターやトレーの掃除
フィルターやトレーのあるタイプは、1ヶ月に1度フィルターやトレーを掃除をします。
メーカーにより、フィルターの掃除に中性洗剤の使用を推奨しているところもあります。掃除機で吸い取ってきれいにするタイプもあるので、製品の説明書をよく読んでください。
殺菌する
水洗いだけでは落ちない雑菌には、専用の洗浄殺菌剤を使います。
ここからは、それらの製品をご紹介します。
弊社で使っているものもあります。
また、ホームセンターなどでお勧めなものも物色してきました。
クエン酸やエタノールが主成分で、それらの浸透を促す界面活性剤が加えられているものが多いです。
まず、弊社で使っている製品から。
加湿器はパナソニックの製品を使っているので、それに合わせて購入しました。
有機酸(クエン酸)20%と、クエン酸が主成分で、浸透を促すカオチン系界面活性剤が入っています。
希釈して使うので、長期間使えます。
パナソニック 加湿機用洗剤 FE-Z40HV (3本セット)
エタノールとカキ渋エキス配合の「加湿器の除菌タイム」という製品です。
今、いちばん売れているようですね。
主成分はエタノール、カチオン系抗菌剤、柿シブエキス
【Amazon.co.jp 限定】加湿器の除菌タイム 液体 除菌剤 500ml
この下のパックは、先日ホームセンターで見つけたものです。
1リットルのパックに入って大容量。一見牛乳かと思いましたよ。(笑)
牛乳パックに似ているので、小さなお子様のイメご家庭は誤飲に注意してください。
牛乳パック等と同じようなパックですから、捨てるときに手間取りません。
燃えるゴミにポイっと出してしまえばいいですね。
こちらはもう一台ある超音波加湿器のために買いました。
除菌タイム 加湿器用 液体タイプ お得用 1000mL×2個
除菌タイムも希釈して使います。
だから、長持ちして経済的です。
まとめ
加湿器はタンクやフィルターで雑菌が繁殖することがあり、そのまま使い続けると雑菌を吸い込んでしまいます。
加湿器はタンクの中に水の交換、フィルターの掃除、タンク内などの殺菌が必要です。
殺菌には、希釈できる殺菌剤がお勧めです。