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アラスカではなく、ドイツのドナウ川流域の民話 【ワスレナグサ】

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ワスレナグサ開花の季節になりましたね。

青くて小さな花、可憐な姿、全世界で愛されている花です。

 

ワスレナグサには恋人同士の悲話である民話があります。

有名なので、ご存じの方も多いでしょう。

 

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アラスカ州の花でもあり、1917年に州花として採択されています。

ワスレナグサ種類はとても多いですが、アラスカ州花は野生の高山ワスレナグサです。

特に山の岩が多い地域で育ち、アラスカ州全体に多く分布している植物です。

「私を忘れないで」という意味よりも、分布の多さから採択されたのではいでしょうか。

 

写真家の星野道夫さんの奥さまもお好きだったようです。

星野道夫さんの文章の中で「アラスカ州花はワスレナグサ」とあります。

 

たしかにアラスカの州花ですが、恋人同士のいわれはアラスカではありません。

ドイツです。

キーワードはドナウ川。母なるドナウですね。

ドナウ川は、父なるライン川と比べるとゆったりとして穏やです。

しかし、上流であるドイツでは、水の増減や立地上からくる起伏がかなりあるようです。

 

日本の河川ともかなり違うようですね。 

ドイツに留学していた精神科医歌人斎藤茂吉がドナウを詠んだ句があります。

 

「黒林の なかに入りゆく ドウナウは ふかぶかとして 波さへたたず」

 

ドイツの河川は、急流な日本のものと比べると上流でも波もたたないくらい穏やかなようです。

しかし、その穏やかさと反して、ドイツの「黒い森」に吸い込まれていくような少し怖い感じがしますね。

 

 

さて、伝承されている民話はこちら。

 

うららかな春の夕暮れ時、ルドルフとベルタという恋人同士がドナウ川の川辺でデートしていました。

岸辺にワスレナグサの可憐な青い花が咲いていました。

ベルタがその花を欲しがったので、ルドルフは崖伝いにその花を摘みとろうとします。

ルドルフの指が花をつかんだとたん、彼は足 を 滑 ら し 急 流 に落ちてしまいました 。

ルドルフが川に飲まれようとしたそ の 時、最後に発した言葉が

「私を忘れないで」でした。

嘆き悲しんだベルタはルドルフの墓にその花を植え、彼の最期の言葉を花の名前にしたというものです。

 

ドナウ川の上流にあたるのはドイツなので、ワスレナグサはアラスカの民話ではあり得ないのです。

ドナウ川がアラスカを流れていれば別ですが(苦笑)